狂言師 小笠原由祠 公式サイト

野村万蔵家を母体とする 「萬狂言」 関西代表 小笠原由祠 (能楽師 和泉流狂言方)のホームページです。
(運営:アトリエ オガ.)

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これからの活動

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延年之會 (小笠原由祠・弘晃 親子の狂言公演)

“延年”とは、平安朝にて行われていた仏教儀礼で、当時の様々な芸能が一堂に会して催された“日本最古の芸能祭”であるとされています。 その“延年”を現代の演劇祭として蘇らせるべく、2006年よりEenen 延年』企画と称し、様々な取り組みを行って参りました。

そして2015年8月、芸道30年、独立20年の節目を機に、『延年之會』と称する当方主催の会を発足し、故郷である東京にて毎年開催させて頂く運びと相成りました。

その後は、京都、大阪での公演に続き、2019年には「第1回 パリ延年之會」を開催し、活動を広めております。

第壱回 延年之會

2015年8月、第壱回『延年之會』を東京の宝生能楽堂にて開催いたしました。
愚息弘晃におきましては、3歳の折に野村萬師と勤めさせて頂きました国立能楽堂での初舞台『靱猿』から10年ぶりの東京舞台となり、 私小笠原匡におきましては、狂言の最高秘曲と呼ばれております『釣狐』に挑みました。
また、終演後の“発足祝賀会”におきましては、雅楽・声明、文楽、延年太鼓、民族舞踊など、数々の芸能をご堪能頂きました。

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第1回 延年之會 チラシ画像 延年之會 発足祝賀会 チラシ画像
第弐回 延年之會

第2回 延年之會 チラシ画像2016年8月、第弐回『延年之會』を東京の国立能楽堂にて開催いたしました。
初世野村萬師にお相手を願い 長男・小笠原弘晃が『昆布売』を、私(小笠原匡)は九世野村万蔵師の胸をお借りし 大雪の峠で独り、十二頭の牛を追うという細やかな描写表現が必要とされ難易度の高い大曲『木六駄』に初めて挑みました。
また故八世万蔵(五世万之丞)師十三回忌の年であります事から、 師が劇作・演出し得意とされた落語狂言『子ほめ』を追善の意を込め勤めさせていただきました。

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第参回 延年之會

第三回 延年之會 チラシ画像2016年12月、日伊国交150周年記念事業として、イタリア仮面劇「コンメディア・デッラルテ」と「狂言」のコラボレーション公演を東京の宝生能楽堂にて開催いたしました。
公演に先立ち、ワークショップ「イタリア伝統仮面劇コンメディア・デッラルテを学ぼう」や、 シンポジウム「古典喜劇の創造力-狂言をコンメディア・デッラルテ(イタリア即興仮面劇)で読み直す」を開催しました。

詳細は「作品紹介」をご覧ください

第四回 延年之會

第4回 延年之會 チラシ画像2017年8月、第四回『延年之會』を東京の国立能楽堂にて開催いたしました。
この度は、長男・小笠原弘晃が『奈須与市語』を披かせていただきました。
当曲は狂言修行過程の節目として重要な位置を占めており、 那須与一が扇の的を射た『平家物語』の著名なエピソードを仕方をまじえ演ずるもので、 当人にとり初の“語り物”となります。
また私(小笠原匡)は野村萬師(人間国宝)・万蔵師の胸をお借りし 大曲『武悪』に初めて挑みました。

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第伍回 延年之會

第伍回 延年之會 チラシ画像2017年11月、第伍回『延年之會』を京都の大江能楽堂にて開催いたしました。
この度は、小笠原匡・弘晃親子の和泉流狂言公演『延年之會』を京都にて初めて上演させていただきました。
本公演は解説・体験を含めた初心者向けの企画とし、たくさんの方々に狂言に親しんでいただきました。
長男・小笠原弘晃におきましては、前回東京にて披かせていただきました『奈須与市語』を勤め、当人にとり関西初の 語り物 となりました。

»  舞台の模様はこちら (PDF 7MB)

第六回 延年之會

第六回 延年之會 チラシ画像2018年8月、第六回『延年之會』を東京の国立能楽堂にて開催いたしました。
今回は夫婦をテーマにした稀曲づくしを上演いたしました。
弘晃が聟(むこ)入りの晴れがましい祝言曲『八幡の前』、私は人間国宝 野村萬師・万蔵師の胸をお借りして『清水座頭』・『石神』の二番に初めて挑みまた。
また、終演後の「直会」~演者と楽しむ懇親会~においては、萬師、万蔵師より貴重なお話を賜ることができました。

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第七回 延年之會

第七回 延年之會 チラシ画像2018年10月、第七回『延年之會』を大阪の山本能楽堂にて開催いたしました。
本公演はポピュラーな狂言を鑑賞いただくとともに、海外の文明に詳しいゲストを招き、日本の伝統文化・狂言の価値について考える対談を企画致しました。

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第八回 延年之會

第八回 延年之會 チラシ画像2018年10月、第八回『延年之會』を京都の大江能楽堂にて開催いたしました。
豊穣の秋を迎え、今回の公演は酒を主題とした代表演目三番を選びました。 酒の旨い時候に、舞台と共にその味わいを感じて頂ければ幸いです。 また本公演は解説と体験コーナーを設け、初心者の方にも楽しんで頂けるよう企画致しました。

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第九回 延年之會

第九回 延年之會 チラシ画像2019年8月、第九回『延年之會』を東京の国立能楽堂にて開催し、父子で大曲・秘曲に挑みました。
『舟渡聟』では、人間国宝 野村萬師の至芸を御覧頂きますと共に、息子 弘晃が難しい役どころでもあります聟役を初めて務めさせて頂き、 私は和泉流にのみに伝わる名曲『川上』と、更に野村万蔵師の胸をお借りしての『止動方角』に挑みました。

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第1回 パリ延年之會

第1回 パリ延年之會 チラシ画像2019年10月、パリのMPAAサンジェルマンにおいて第1回パリ延年之會を開催いたしました。
日本語とフランス語によるレクチャー、デモンストレーションにはじまり、 狂言小舞「七つ子」、狂言「盆山」(フランス語バージョン)、狂言「昆布売」を息子 弘晃とともに勤め、ご好評をいただきました。

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第十回 京都延年之會

第十回 京都延年之會 チラシ画像2019年11月、第十回『延年之會』を京都の大江能楽堂にて開催し、狂言の代表的な演目三曲を上演させて頂きました。
当公演は解説・体験を含めた初心者向けの企画とさせていただき、今まで狂言をご覧になられたことのない方にもお楽しみいただけるよう企画いたしました。

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第六回 東京 延年之會

第六回 東京 延年之會 チラシ画像2020年8月、第六回『東京 延年之會』を国立能楽堂にて開催する予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で残念ながら中止(無観客上演)となりました。
※後日映像配信すべく検討中

第十回 東京延年之會

第十回 東京延年之會 チラシ画像2022年10月、第十回『延年之會』を東京の宝生能楽堂にて開催。 第十回記念と致しまして大曲『花子』を勤めさせて頂きました。
花子は狂言最高秘曲で人間本性の奥底に潜む滑稽を表現する名曲であると言われています。 今回は萬師に太郎冠者を、野村又三郎家ご当主・十四世又三郎師に妻をお相手頂きました。
また息子・弘晃は秋の名曲『狐塚』を勤めさせて頂きました。

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第2回 パリ延年之會

第2回 パリ延年之會 チラシ画像2022年11月、パリのMPAAサンジェルマンにおいて第2回パリ延年之會を開催いたしました。
解説 および 狂言「清水」、狂言「瓜盗人」を息子 弘晃とともに勤め、ご好評をいただきました。

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また、公演後の一週間、パリのカルチャーセンターイタリアンにて第1回小笠原由祠能楽面展示会を開催し、ご好評をいただきました。
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第3回 パリ延年之會

第3回 パリ延年之會 チラシ画像2023年3月、パリのMPAAサンジェルマンにおいて第3回パリ延年之會を開催いたしました。
今回は野村万禄氏・能村晶人氏にもゲスト出演いただき、狂言「しびり」と「棒縛」をご覧いただきました。
弘晃のフランス語によるレクチャー・デモンストレーションも好評で、現地の皆様には高い関心を寄せていただき、連日満席で拍手喝采と「ブラボー!」の声援をいただきました。

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第十一回 東京延年之會

第十一回 東京延年之會 チラシ画像2023年8月、第十一回 東京『延年之會』を宝生能楽堂にて開催。
小笠原弘晃が狂言師としての重要な登竜門である『三番叟』を初めて勤めさせて頂きました。 記念となる愚息の披キ(初演)に際し、日本能楽会の重鎮お二方にもご出演願いし、『三番叟』に先行する『翁』を友枝昭世師(人間国宝)が、小鼓頭取を大倉源次郎師(人間国宝)がお勤め下さいました。
『萩大名』『蝸牛』など、野村萬師(人間国宝)、野村万蔵師(万蔵家当主)ほか一門総出演の賑やかな公演となりました。

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第四回 京都延年之會

第四回 京都延年之會 チラシ画像2023年10月、第四回 京都『延年之會』を京都観世会館にて開催。
東京公演での愚息の『三番叟』披キ(初演)に続き、関西での初演をお祝い下さり、日本能楽会の重鎮としてご活躍の皆様方がご出演くださいました。
「三番叟」に先行する「翁」を片山九郎右衛門師がお勤め下さり、 大蔵流狂言方御三家御当主である茂山千五郎師、茂山忠三郎師、善竹隆司師が「佐渡狐」を上演。 小笠原由祠は大曲「木六駄」を野村萬師(人間国宝)、野村万蔵師(万蔵家当主)にお相手頂き勤めました。

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第4回 パリ延年之會

第4回 パリ延年之會 チラシ画像2023年11月、パリのMPAAサンジェルマンにおいて第4回パリ延年之會を開催いたしました。
皆さま方のご協力のもとたくさんの方々にお運びいただき、前回よりバージョンアップした舞台にて、狂言「寝音曲」などをお楽しみいただきました。

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次回は2024年4月7日、「第五回 パリ延年之會」を予定しております!

■「Eenen 延年」企画について

本企画「Eenen 延年」は小笠原匡が、伝統芸能との狂言コラボレーションや、 現在途絶えてしまった様々な芸能を現代風にリメイクすることにより、「延年」を現代の芸能祭「Eenen 延年」として復活させたる試みです。

その第一弾として、2006年12月 「平成版・阿国歌舞伎」公演

NHK金曜時代劇「出雲の阿国」で芸能指導をさせて頂きました際、 大変お世話になりました阿国研究家の小笠原恭子先生の心強いお力を拝借し、 実際放映された歌舞音曲を劇場版にリメイクしました。 そこに、大小狂言を盛り込み、更に出雲にちなんだ狂言秘曲「節分」をあわせ、 一つの舞台を創り上げました。

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第二弾は 「平家物語」を題材に…

2008年2月、第二弾として平家物語を題材に平家琵琶と狂言のコラボレーションを上演致しました。 王朝文化を支えた貴族社会が生み出した芸能である「平家詞曲」と日本で最初の庶民喜劇「狂言」のコラボレーション、大好評を得ました。

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第三弾は 人形浄瑠璃と狂言の融合

2009年3月、第三弾として我が国の伝統的な人形劇「文楽」と庶民喜劇「狂言」とのコラボレーションを上演いたしました。

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第四弾は イタリア仮面劇と狂言の融合

2009年12月12日、第四弾として 16世紀イタリアで生まれた即興仮面劇「コンメディア・デッラルテ」と、 日本伝統文化・芸術「狂言」の融合に挑みました。

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第五弾は COMMEDIA合戦 「狂言 対 伊太利亜仮面劇」

2011年2月、第五弾として 昨年に引き続き、“狂言”とイタリア仮面劇“コンメディア・デッラルテ”とのコラボレーション公演を、今回はさらに踏み込んだものとしてご覧頂きました。

昨年十二月に大阪のアトリエ オガで行われた Angelo Crotti によるワークショップにおいて、 イタリアの仮面喜劇・コンメディア・デッラルテの中に狂言の演技の原型的エッセンスの存在を確認した我々は、 今回、様式化の中でやや見失われて行った狂言の社会性や多様な劇作的要素をコンメディア・デッラルテの演技、 演出の手法を借りながら掘り起こしてみようと考えました。また、日本の古典演劇の狂言とイタリアの伝統仮面喜劇の協同作業ということもあり、 日本が滑稽さまるだしで西欧文化と付き合い始めた明治時代を舞台に当時の言語を使って進められた翻案化は、 人間の「愚痴大全」とも言うべき狂言世界によって、近代日本の冒して来た愚行の軌跡を見直そうという試みでもありました。

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第六弾は 狂言 × イタリア仮面喜劇 - 狂言の起源を探って

2012年9月、狂言の源流を探って、イタリアの仮面即興劇コンメディア・デッラルテとの共同作業を始めて三回目の公演を行いました。
今回は桃山学院大学の研究プロジェクトとも連動し、ワークショップやシンポジウムも絡めながら狂言の本来の意味を現代に蘇らせる試みとなりました。

狂言が生まれた中世は、人間の生命が疫病や戦乱に常に脅かされる不安な時代でしたが、 現代の日本も3.11以降頻繁化を予想される地震に原発にと、 狂言が誕生した時代に似て、不安との共存を余儀なくされています。
かつての狂言師にはそんな不安な時代を生き抜くのを助ける二つの大事な役割がありました。 一つは風刺によって社会の問題を浮き彫りにすること。 もう一つは、地の神を舞によって鎮めながら自然との交信を担う役割でした。
今回のEenen延年では、狂言のこの二側面をともに掘り下げながら、 現代という不安の社会にほんの一瞬でも治癒の時間をもたらすことができたのではないかと思っております。

 詳細はこちらから

第七弾は 狂言 VS フレンチ・バーレスク コメディ

2015年3月、延年第七弾は「Mélanger! めらんじぇ!」~身体で遊ぼう~ と題し、 2014年のフランス・アヴィニヨン演劇祭 [コミック&サーカス部門] でグランプリを獲得、 パリで話題沸騰中のコミックサーカス 「ウサギ食べるズ」(Les Mangeurs de Lapin レ・マンジュー・ドゥ・ラパン)の皆様をゲストにお迎えし、 狂言 VS フレンチ・バーレスク コメディ のコラボレーション公演を開催いたしました。
今回は阪急うめだ本店 「フランスフェア2015」 とのタイアップ企画で、 全6公演(3パターン)、2400名のお客様にご高覧いただきたいと、これまでの規模からは想像もつかぬ設定でございました。 また、公演に先立ち開催しましたワークショップも定員を超える盛況ぶりで、たいへん好評を得ました。

パンフレットをPDF(16.2MB)で見る。
2015年3月9日付 読売新聞(夕刊)で紹介されました。     ワークショップのチラシをPDFで見る。

 詳細はこちらから

「Eenen 延年」第八弾、および 「第参回 延年之會」は
イタリア仮面劇 VS 狂言 コンメディア合戦!!

2016年11月(大阪)・12月(東京)、日伊国交150周年記念事業として、イタリア仮面劇「コンメディア・デッラルテ」と「狂言」のコラボレーション公演を開催いたしました。

公演に先立ち、ワークショップ「イタリア伝統仮面劇コンメディア・デッラルテを学ぼう」や、 シンポジウム「古典喜劇の創造力-狂言をコンメディア・デッラルテ(イタリア即興仮面劇)で読み直す」を開催しました。

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