■地獄クイズ

源信というお坊さんが平安時代にあらわした『往生要集』という本には、 八大地獄(八熱地獄、八大奈落とも)として八つの地獄が記されています。 1〜8 の説明はどの地獄のことか、ア〜クから選んでね。

  1. 八大地獄の第一。殺生 [せっしょう] の罪でおちる。
    獄卒によって身をさかれ骨をくだかれて殺され、すずしい風によって生き返るという責め苦をくり返す。
  2. 八大地獄の第二。殺生・盗みの罪でおちる。
    熱い鉄のなわでしばられ、体中に墨を引いた後、熱い鉄の斧やのこぎりで切りさかれる。
  3. 八大地獄の第三。殺生・盗み・邪淫の罪でおちる。
    鉄山や大石におしつぶされたり、臼の中でつかれたり、刀剣に似た葉のしげる樹林に迷いこんだ後美女にたぶらかされて体中を切りさかれたり、猛獣やカラス・ワシなどに身をついばまれたりする。
  4. 八大地獄の第四。殺生・盗み・邪淫・飲酒の罪でおちる。
    猛火に追われたり、熱湯のたぎる釜に入れられたり、口をこじ開けられてとけた銅を流しこまれたりする。
  5. 八大地獄の第五。殺生・盗み・邪淫・飲酒・妄語(うそ)の罪でおちる。
    第四の地獄の十倍の苦を受ける。
  6. 八大地獄の第六。殺生・盗み・邪淫・妄語(うそ)・飲酒・邪見(よこしまな見解・思想)の罪でおちる。
    熱い鉄や鉄の釜の上におかれて身を焼かれる責め苦を受ける。
  7. 八大地獄の第七。殺生・盗み・邪淫・妄語(うそ)・飲酒・邪見(よこしまな見解・思想)・浄戒の尼をけがした罪でおちる。
    炎熱で焼かれ、その苦しみは第一から第六までの地獄の十倍とされる。
  8. 八大地獄の第八。五逆罪(父を殺すこと・母を殺すこと・阿羅漢《一切の煩悩をたちつくし、しなければならないこともすべてしつくし、これ以上学ぶことがないという、尊敬・ほどこしを受けるに値する聖者》を殺すこと・僧の和合を破ること・仏身を傷つけること)をおかした者がおちる。
    八大地獄の中でも最下底にあり、猛火に身を焼かれるなどの責め苦を間断なく受けなければならず、最も苦しみがはげしい。

ア. 叫喚地獄 [きょうかんじごく]    イ. 等活地獄 [とうかつじごく]       ウ. 大焦熱地獄 [だいしょうねつじごく]    エ. 衆合地獄 [しゅごうじごく]     オ. 大叫喚地獄 [だいきょうかんじごく]     カ. 焦熱地獄 [しょうねつじごく]     キ. 無間地獄 [むけんじごく]      ク. 黒縄地獄 [こくじょうじごく]

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