■鬼来迎について
「鬼来迎」 [きらいごう] は横芝光町虫生地区の広済寺に伝わる仏教劇で、
昭和51年に国の重要無形文化財に指定されました。かつては「鬼の舞」または「鬼舞」とも呼ばれ、
そのはじまりは鎌倉時代にまでさかのぼるとも言われています。
毎年8月16日の施餓鬼会 [せがきえ] の後に、仮面をつけた地元の人たちによって演じられています。
- 当日は境内に特設の舞台が作られます。この幕が開いたら、鬼来迎のはじまりです。
- 塩ふりが舞台を清めると、閻魔大王 [えんまだいおう] 、倶生神 [ぐしょうじん] が登場します。続いて登場する鬼婆は、抱き上げた乳飲み子にほえかかり、「虫封じ」をしてくれます。
- 猛々しく登場する赤鬼と黒鬼。彼らの前に引き立てられてきた亡者は、生前の行いが悪く、地獄行きの裁定を下されることに。
- 場面は変わって賽の河原。幼い亡者たちが鬼に責められていると、地蔵菩薩が現れ、子供たちを助けてくれます。
- 今度は、地獄の情景ではおなじみの釜ゆでの場面。しかし亡者の苦しみは、これだけでは終わりません。
- 亡者は赤鬼・黒鬼によって、死出の山へと追いやられます。けれどもそこに観音菩薩が現れ、亡者を救い出してくれます。
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