千葉県内には神話世界の伝承をもとに、さらなる伝承が生まれ、
語り伝えられてきました。
よく知られているのが内房の地名由来です。
木更津と袖ヶ浦の地名について、
以下の歌がよく知られています。
君さらず袖しが浦に立浪の其面影を見るぞうれしき
ヒメが身を投じた場からヤマトタケルがなかなか立ち去れなかったことから
「君さらず」=「木更津」、
オトタチバナの袖が流れ着いて「袖ヶ浦」となったという説です。
同じようにヒメの衣が漂着したので「布流津」=「富津」、
「君去津」から「君津」となったという伝えもあります。
先の歌は古代から伝えられたものではありませんが、
地名説の真偽よりも、房総の各地域でそれぞれに語り伝えられてきた人々の営みに思いをはせることが大切だと思います。
こうした伝承を今日に伝えるのが房総各地に点在する、
ヤマトタケルやオトタチバナヒメを祀った神社です。
有名な神社や記念碑が立つ場所を紹介してみましたので、実際に訪れてみてはいかがでしょう。