■地獄とは

『十王経』(仏説地蔵菩薩発心因縁十王経)によると、 人は、死ぬと生前の行いについて十人の王によって審判を受けるとされています。
人は死ぬとまず三途の川を渡りますが、ここに奪衣婆(だつえば)が現れて亡者の衣類をはぎ取ります。
その後、亡者は、閻魔大王など七人の王から七日目ごとに審理を受け、 四十九日目に最終的な判決がくだされます。

■八大地獄

地獄には以下のものがあり、それぞれの罪の内容や重さによって分かれています。 下層に行くほど、落ちるべき罪が加わります。 無間(むけん)地獄は、阿鼻(あび)地獄とも言い、最も下層にある恐ろしい地獄です。

  1. 殺生(せっしょう)をした者が落ちる、等活(とうかつ)地獄
  2. 殺生や盗みをした者が落ちる、黒縄(こくじょう)地獄
  3. 淫らなことを行った者が落ちる、衆合(しゅうごう)地獄
  4. むやみに酒を飲んだ者が落ちる、叫喚(きょうかん)地獄
  5. 嘘をついた者が落ちる、大叫喚地獄
  6. (よこしま)な心をもった者が落ちる、焦熱(しょうねつ)地獄
  7. (いまし)めを犯した者が落ちる、大焦熱地獄
  8. 父母や僧侶をあやめる五逆罪を犯した者や大乗を非難した者が落ちる、無間(むけん)地獄

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