[引用]
ベトナムと日本の外交関係樹立50周年(1973年~2023年)を記念して、5月10日夜、ベトナムの象徴である文廟・国子監で、37年の経験を持つ狂言師小笠原由祠氏及び息子の小笠原弘晃氏が非常に興味深い公演を披露した。
公演の冒頭では、グエン・フー・ビン越日友好協会副会長は、狂言のような芸術は日越両国の相互理解や緊密な関係の促進に寄与すると評価した。山田滝雄駐ベトナム日本国大使は、ベトナム人と日本人の笑いのつぼは似ているところがあると感じ、狂言の公演を通じて日越の皆さんが共に笑い合え、両国の外交関係の発展にもつながるのではないかと述べた。
能楽面展を見学したベトナム人観客のフエン・ミン氏は次のように感想を述べた。
「20の能楽面と解説を見て、ベトナムの喜劇で使われているお面との共通性や独特性を実感できた。狂言の公演、そして今回の展示会を鑑賞することは非常に珍しく、貴重な機会であったので、とても嬉しい。」
ベトナムに在住している日本人観客の福井氏は次のように感想を述べた。
「日越外交関係樹立50周年を機に、開催された今回のイベントは非常に有意義な事業であると思う。同イベントを通じて、日越関係はますます発展していくことを期待する。」
[引用]
文廟で行われた日本の伝統的な喜劇である狂言の公演は、ベトナムと日本の国交樹立50周年を祝う目玉の事業の一つである。
狂言の魅力は、観客が想像力を働かせて舞台上で見せる動作の意味を自ら想像するところにある。5月10日に文廟にて演じられた『盆山』は狂言の特徴(道具や役者がが少ない)をよく表している作品である。特別なものとして、狂言師小笠原由祠氏及び息子の小笠原弘晃氏が日越の良好な関係を祝うために、ベトナム語のセリフを交えながら演目を披露した。同公演はハノイの文廟及びハナム省のタム・チュック観光地の公演シリーズの幕開けとなり、ベトナムや外国の機関、組織、企業など多くの観客で賑わって楽しんだ。
https://baoquocte.vn/hai-kich-nhat-ban-thang-hoa-trong-khong-gian-van-mieu-quoc-tu-giam-226681.html
[引用]
狂言は、日越国交樹立50周年を記念して日本のアーティストがベトナムの観客に贈る非常にユニークな精神的な贈り物である。
文廟にて行われた『盆山』の公演では、狂言師小笠原由祠氏及び息子の小笠原弘晃氏がベトナム語を交えながらベトナム人に親しみのあるテーマの演目を披露した。それで、観客は言葉の垣根を超えて、狂言の魅力を感じ、大いに笑って楽しむことができた。
今回の公演について、山田駐ベトナム日本国大使は、文廟での狂言公演を通じて、日越の間には、多くの共感、また、共鳴しあえることがあることを再発見、再認識していただけるように期待を表した。また、レー・スアン・キエウ文廟国子監文化科学活動センター所長は、文廟で行われる今回の公演は、日越両国の遺産の出会いであり、融合であると述べ、両国民が互いへの理解を深め、心と心の交流が生まれるとの期待を寄せた。
https://vtv.vn/video/ca-phe-sang-11-5-2023-618991.htm
[引用]
5月10日に文廟にて日本の伝統的な喜劇である狂言及び狂言師小笠原由祠氏が制作した能面の展示会が同期間で開催された。
山田滝雄駐ベトナム日本国大使はお笑いの中にある「共感・共鳴」が日越関係の促進につながる重要な要素を持っていると述べた。狂言師小笠原由祠氏は日越外交関係樹立50周年という特別な節目で、世界文化遺産として認定された後初めてベトナムで狂言の公演ができて本当に光栄であるとの感想を述べた。
https://vtv.vn/truyen-hinh-truc-tuyen/vtv1/khong-gian-van-hoa-nghe-thuat-0.htm
[引用]
日越外交関係樹立50周年を機に、在ベトナム日本国大使館は文廟にて狂言の公演および能面展を行った。山田滝雄在ベトナム日本国大使はインタビューに応じ、次のように述べた。
「狂言は重要な民間文化であり、日本とベトナムの伝統文化の共通点を表しているものである。笑いは両国民の生活に欠かせないものである。狂言による笑いは両国外国関係樹立50周年を記念する「贈り物」になると期待する。」
狂言師小笠原由祠氏はインタビューに応じて次のように述べた。
「去年、ベトナムへ公演に来た。このような機会を通じて、ベトナムの皆さんに狂言のような我が国の文化をより良く理解していただけるのではないかと思う。」
ベトナム人観客であるホー・ナム氏は次のように述べた。
「狂言は非常に特別な芸術形態であり、世界文化遺産登録に相応しいものであると思う。素晴らしい狂言師による公演を鑑賞することができて本当に幸運と感じる。」
公演の目玉となったのは『盆山』の演目である。同演目を通じて、観客は笑って楽しめるのみならず、昔の日本人の生活も理解することができた。
狂言師小笠原弘晃氏はインタビューに応じて次のように述べた。
「ベトナムに来る前に、文廟の歴史を紹介してもらった。観客に想像力を働かせて、演目の内容を理解してもらえるように努力した。今回のベトナム公演を通じて、経験を重ね、自分の演技力がより高められるように期待する。」
グエン・フー・ビン越日友好協会副会長はインタビューに応じて次のように述べた。
「狂言は歴史の古い芸術形態が、表情が豊かで、ベトナム人に親しみやすい形で日本人の生活をシンプルに表現することができる。両国民の相互理解をさらに促進するために、狂言のような文化は非常に重要な役割を持っていると思う。」
狂言の公演及び能面展の魅力は観客が両国の「共感・共鳴」を認識することに繋がり、両国の協力・友好関係を記念する有意義な贈り物になった。
[引用]
5月14日午後、ハナム省キムバン郡バサオ町のタムチュク観光地で、日本の伝統芸術パフォーマンスプログラムが開催された。
これは、2023年のハナム文化観光ウィークおよび日越伝統芸術交流プログラムの一環として行われる活動である。
狂言師小笠原由祠氏・小笠原弘晃親子は『三番叟』の演目を披露した。山田滝雄駐ベトナム日本国大使を始め大使館の代表ら、ハナム省関係機関の代表、ハナム省民、観光客などで賑わった。
内容が同様な記事
https://vtv.vn/xa-hoi/soi-noi-hoat-dong-giao-luu-van-hoa-viet-nam-nhat-ban-20230514204208895.htm
[引用]
※大使のインタビューや『三番叟』演目の様子が取り上げられた
山田滝雄駐ベトナム特命全権大使はVTVのインタビューに応じ、次のように述べた。
「歴史から見ると、日本とベトナムは経済、政治、文化の多くの分野で非常に良好な関係を持っている。今回のイベントは両国の協力関係、特に経済、文化、観光の発展、両国の人々の繋がりをさらに力強く促進していく」。
[引用]
5月14日夜、ハナム省キムバン郡バサオ町のタムチュク観光地にて、「ハナム省文化観光週間2023開幕式及び外交関係樹立50周年記念越日文化芸術交流プログラム」が開催された。
ヴォン・ディン・フェ国会議長をはじめ中央機関の代表ら、レー・ティ・トゥイ党委書記を始めハナム省指導部および関係機関、省民・観光客など数万人が開幕式に参加した。
同イベントは三つのパートに分けられており、パート1の「越日文化芸術交流」にて、狂言の演目が披露された。
開幕式の冒頭、チュオン・コック・フィハナム省人民委員長は次のように挨拶した。
「外交と投資促進の分野で、ハナムは多くの国の地方自治体や組織、特に日本との協力を推進してきた。ハナム省は、あらゆる資源を動員し、同省の社会経済発展を促進するため、日本との投資協力を重要な課題の一つと認識している。」
また、山田滝雄駐ベトナム特命全権大使は次のように挨拶した。
「今年、日本とベトナムは、外交関係樹立50周年を迎えている。両国の関係は、「最良の状況」にあると言われており、日越両国は、あらゆる分野において、かつてないほど強い繋がりを持つようになっている。 日越の友好協力関係の一つのお手本となっているのが、ここハナム省である。ハナム省は、日本企業誘致のために「10の約束(コミットメント)」を表明し、それを誠実に実行しているので、多くの日本企業が良好な投資環境の下に活動している。」
両国の文化外交について、大使は次のよに述べた。
「笑いは、民族文化の基本的な部分の一つです。笑いの中に「共感・共鳴」し合うものがあることが、日越関係の急速な発展の基盤ともなっているのではないか。狂言公演を通じて、日越の文化的な結びつきの深さを皆様に再発見していただきたい。」
開幕式に先立ち、フエ国会議長、山田大使および代表者らがタム・チュック寺院の儀式や植樹記念式典に参加した。
内容が同様であるが、『くさびら』の写真が掲載された新聞記事
https://nhandan.vn/anh-khai-mac-tuan-van-hoa-du-lich-ha-nam-nam-2023-post752668.html
https://quochoi.vn/tintuc/Pages/tin-hoat-dong-cua-quoc-hoi.aspx?ItemID=75815
https://hanamtv.vn/tap-chi-van-hoa-du-lich-khu-du-lich-tam-linh-tam-chuc-diem-hen-van-hoa-31313.html
[引用]
小笠原先生はインタビューに対し次のように述べた。
「狂言の公演は日越外交関係樹立50周年に相応しい事業のではないかと日本大使からヒントをいただいた。それで、私は両国のアーティストが一緒に演じられるものを考え、『くさびら』の演目を選んだ。ベトナムへ視察に来た際、両国のアーティストや両国の文化、とくに笑いのツボには様々共通点があると気づいた。『くさびら』はセリフがあまりなくて、動作が多いので、両国のアーティストが共同で演じることに相応しいと思う。実際、今日練習する様子を見て、『くさびら』は両国文化交流を構築するために大変相応しい演目だと実感した。