■わわしい女

狂言に登場する女性たちは「強くたくましい女性」として多く描かれます。 「わわしい」とは「騒がしい」「口うるさい」という意味で、 「わわしい女」は、気性が荒く、実行力がある妻として演じられます。 対照的に、気が弱い上に頼りないシテの夫は、妻に頭が上がりません。 気弱な夫と、その夫を叱咤激励する「わわしい女」のテンポの良い掛け合いは、 数々の狂言の演目での見どころの一つ。 本公演も、その例外ではありません。 伝承にあるとおりの「悲劇のヒロイン」という姿だけではない、 「わわしい女」として描かれるオトタチバナヒメに、 ぜひ注目してご覧ください。

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